怖いと感じる訪問販売

訪問販売の手口にはさまざまなものがありますが、その中でも「恐怖」を武器に営業をしかけてくる営業マンほどタチの悪いものはありません。私たちは本能的に自分の生活を守ろうと考えているものですが、そのような意識に漬け込んだ悪質な手口です。

そのような営業から身を守る術は、実際のところ「無い」のが現状です。

ポイントは相手が来訪しても「怪しい」と感じたら「出ない」ということが最大の防御でしょう。どのような手口を使うにしても、訪問販売の「スキル」を活かすことができるのは「対面してから」ということになるからです。

つまり、「会えなければ」その営業は成り立たないのです。このような訪問販売の世界では、「ドレだけドアを開けることができたのか」ということがひとつの「指標」です。最初は優しい言葉で誘い、まずは「対面できるように」仕組んでいるのが営業マンなのです。ですから、まずは会わなければ、そのしつこい勧誘から逃れることができるというものです。

ですが、どうしても「出なければいけなかった」際、どうしても対面せざるを得なかった際には、相手の営業マンとマンツーマンの状況になってしまいます。

そのような状況はさまざまなものが考えられます。たまたま玄関口にいた際に、そのような営業マンに声をかけられてしまった場合、警戒せずについつい出てしまった場合などです。相手も「プロ」ですから、こちらの様子を伺っているものでしょう。そしてたまたま運悪く遭遇してしまったあなたを見逃すわけがないのです。

そのような時に相手の営業マンが「恐怖」を武器にしてくる場合、それほど恐い体験もないのではないでしょうか。相手はさまざまな心理戦を駆使して相手を落とす「営業のプロ」です。こちらがどれだけ警戒していようと、そのような気持ちは見え透いているものです。簡単に「ガード」を崩してくることは間違いないでしょう。

それではどのようなことで悪質な営業マンから身を守ればいいのでしょうか。答えはシンプルです。「しっかりとした自分の意思を持って、立ち向かうこと」なのです。相手がいくら恐ろしく感じたとしても、それはあくまでも「営業の手法」なのです。本当にこちらに危害を加えようとしているわけではないということです。相手はこちらに物品を販売して、サービスを契約させて、「仕事」として営業を完遂したいだけなのです。本当に警察沙汰になるようなことは100パーセントありません。そのようなことがあっては、会社の信用にも関わるのですし、自身も仕事を失います。

その営業マンはこちらが「押しに弱い」と感じたら容赦なく攻めてくるでしょう。相手にとってこちらの意思が弱いということは、仕事上の「チャンス」なのですから、それを逃す手はないのです。

場合によっては「警察」を呼ぶこともあり得るという態度、相手がいくら恐くても、だからと言って何かを買う理由にはならないこと、消費者の「権利」というものをしっかりと相手に伝える必要があるのです。相手が恐いのは「作戦」です。相手がいくら恐くても、半ば恫喝してきたとしても、こちらは購入する商品を「選ぶ権利」があるのです。要らないものを買う必要はありません。それが不必要であれば、またその営業マンのハナシを聞きたくなければ、「帰ってもらう」ことで解決すればいいのです。

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