意志を強く持って訪問販売を撃退する

いらないものは、本当にいりません。お金をどこにかけるのかという基準は、人によってバラバラです。中には人が薦めてくれたものをすぐに買ってしまう人もいれば、誰の意見も信じずに、自分の目だけを信じてお金を払う人もいるでしょう。

どのような人であれ、自分の自由になるお金は限られています。自分がなにを買いたいのか、自分に本当に必要なものだけを見極めて、金銭を支払う対象を決めているのです。そのような状況に座している企業はありません。「営業」という手法は、数少ない企業が稼ぐための手段です。数少ない手段であるため、それはブラッシュアップされていくものですし、そこに期待をかける「経営計画」というものも存在し、それに応じて奔走する営業マンという最前線のスタッフが存在しています。

「稼ぐこと」というのは、そのように組織から末端の「人」にまで落とし込まれる社会の摂理でもあり、「売る」ということがすべてのビジネスの根源でもあり、人はそのようなことに対してアンテナを張って生きています。営業マンは特にその嗅覚に優れた人であるということでしょう。そしてあの手この手で実績を上げるために市場に切り込むのです。

そのひとつのカタチが訪問販売です。人の家に突然押しかけて、相手にこちらの商品を売るということ、相手がそれを少しでも気に入れば猛プッシュし、相手が渋っているようであれば、どのようにすればそれを気に入ってくれるのかを考えるのです。モノを売る辛さ、大変さを一番よく知っているのが「営業マン」です。モノが売れたときの達成感を実感として知っているのが営業マンです。

ですが、だからといってこちらも相手に対して同情する必要はないのです。「要らない」と感じたものは「要らない」とハッキリと伝えればいいのです。必要のないものにお金を払うことはありません。そんなにムダなことはありません。要らないものを薦められても、ハッキリと断ればいいのです。相手はさまざまな「うまいこと」を言うでしょう。それが仕事なのですから、それは無理もありません。ですが、それに付き合う必要も、責任も、消費者にはないのです。

必要なモノが必要な人に渡る。それがビジネスの原則です。無理矢理買わされるというカタチは、どう考えてもおかしいものです。ですから、営業マンの巧みなトークにだまされない「聞く耳」と「判断する頭」、そして断るときは断るという明確な姿勢が大切なのです。

思わせぶりな態度では、営業マンも迷ってしまうでしょう。こちらの気持ちが「揺れている」と捉えるかもしれません。ですから、必要のないものは「必要ない」と、しっかりと答えて、早々に別の宅へ向かってもらうことが正解であることもあるのです。相手に優しくしすぎることが間違いであることもあるのです。

相手に対して明確な意志と態度で接すること、それが何よりも重要です。ましてや押し切られて「買ってしまう」ということは不幸でしかないのです。

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